話の展開は全く異なり、登場人物も異なりますが、
フルーツバスケットというアニメと、逆の男性主人公が、
女性3人の家に居候するという設定の漫画動画です。
ちなみに、変身してしまうというのは同じですが、
変身してしまうのは動物ではありません。
WEB漫画版逆フル第一話
それは高校1年の終業式を終えた、春休み直前のことだった
自営業の父が家族を集めてこういった。
「すまんが、会社が倒産した。
父さんが倒産したということだ、はははっ
だが心配するな、借金は父さんだけが背負うからな。
ということで、父さんは今日、夜逃げする。
後は、各自生きてくれ。
我が家も倒産というわけだな。
母さんも連帯債務者だから、どっか逃げてくれ
まみはまだ生活できないから、母さんの妹のおばさんに預ける
みさこは、もう内定もらっているから大丈夫だろう。
あきらは、後二年分の高校の授業料と、当面の生活費として
30万円と・・・テントを渡す。
まあ、なんとか卒業してくれ。
ということで、解散!
それぞれ、達者でな!」
あまりにとつぜんののできこどで、何が何だか理解できなかった。
父が去り、母が、妹をつれて去り、
一番俺を心配してくれたのは姉で、
「私は、就職まで友達のところ泊まり歩くからさ、連れていけない
でも夏までにはアパート借りて迎えに行くから、それまでは何とか頑張てね。」
と励ましたから、去っていった。
まあ、父の工場が危ないというのは、何年も前から出ていた話だったが
まさか、こんなことになるとは、のんきなおれは、全く考えていなかった。
母や姉は、うすうす、こうなることは予感していたらしい。
妹は、小4なので、理解していたかどうかわからないが・・・
とにかく俺は、自体を把握するのに時間がかかった。
学校近くの山の中で俺はテント暮らし
学校から徒歩で行ける山の中の開けた一角に俺はテントを構えた
徒歩で通えれば、交通費は不要だから、なんとか姉がアパート借りるまで
持ちこたえようと思ったのだ。
もともと、キャンプ好きだった父親によくキャンプに連れて行ってもらっていたから
たいていのことはなんとかなって、春休みはなんとかしのぐことができた。
始業式の日、その朝は着やけに寒く早くに目を覚ましてしまったおれは
学校の方が快適だと考え、制服に着替え、2時間も前だったが、
徒歩20分ほどの高校に登校することにした。
奇妙な民家の奇妙なもの
登校の途中、俺は、古い民家を見つけた。
へーこんな山奥に民家があったんだ。
その縁側に何か奇妙のものが置いてあった。
興味を惹かれて、そばまで行ってみると、
やたら大きなカタツムリのように見えた。
もしかしてアンモナイトとか、古代の化石、
カタツムリにしては大きいよな・・・
もしかして、カタツムリの先祖はこんなにでかかったとか・・・
そんな事を考えながら眺めていると、
突然、女子大生らしい、きれいな女性に声をかけられた
ももこ
あら、驚いた!我が家に、お客さんなんて、珍しいわね。しかも、可愛い男の子なんて
若林
すっ、すみません勝手に
なんか、でっかいカタツムリの殻みたいのがあったので、
気になってしまって・・・
ももこ
ああ、それね。我が家に代々伝わる、我が家の氏神様なのよ。
本物かどうかわ、分からないけれど。
最近雨多かったから、今日は日干ししているのよ。
こんなでかいカタツムリ気持ち悪いわよね。
若林いえ、結構カタツムリ好きなんで、
気持ち悪いなんてことはないです。
ももこあら珍しい!
カタツムリ好きなの?
あなたお名前は?
カナあら、若林君よね? えっと、なんでうちに?
モモコあら、かなのお友達だったの!
カナ何故って、ここ私の家よ
若林えっなんで、高倉さんが?
モモコあらあら、なんて偶然
若林そっ、そうだったんだ、ごめん
登校の途中で、なんか珍しいものが
見えたから、つい、立ち寄ってしまって
カナそ、そう、なんだ
モモコ他に近くに家なんて・・・あったかしら・・・・
カナだよねえ・・・
ミツエ嘘、かわされた
若林えっ
ミツエうわっ
ミツエいたたたぁ、くぅー
若林だっ、大丈夫ですか!
カナあっ、その子私の従兄弟のミツエ、
いつものことだから、ほっといて良いわよ
ミツエくそっ、かなめ、なんで察したんだ
カナあんたの気配なんて、1分前から気づいてたわよ
ミツエキャッ
カナあっ、ダメ!若林君よけて!
ミツエキャッ
カナダメっ
ミツエヤバっ
ズキッ!
パン!
若林えっ
ミツエしっしまった
モモコまずいことになったわね・・・
カナあちゃー
若林たっ大変です!
女の子がかっカタツムリに・・・
救急車、救急車を
若林あっ
カナあっ
モモコあっ
カナきゃっ
モモコうそっ
モモコ絶えて、かなっ
カナむっむりっ
パン!パン!
若林えっ
ミツエおいっ、全員変化(へんげ)してどうするんだよ。
モモコごめなさい。私もまだ修行が足りないわね。
カナ元はと言えば、ミツエのせいでしょ!
若林えっと・・・今・・・・なにが起きているんでしょうか?
これは、俺のせいなんでしょうか?
というか・・・
これは、夢ですかね?
俺、まだ寝てるのかな?
モモコごめんなさいね驚かせて、これは私たちの体質なの。君のせいではないのよ
カナ若林君、お願い!
カナヌメヌメして、気持ち悪いとは思うけど、
しばらくこのまま私たちを守ってて
たぶん数分でもとに戻ると思うから、
お願い、若林君!
次回第二話に続く
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